バンガロールからこんにちは。I/O Connect ツアーの次の目的地であるバンガロールには、インド全土から 1,800 人を超える情熱的なデベロッパーが集まりました。皆さんとともに時間を過ごすことができ、私たちはエネルギーに満ちあふれています。すでに世界中の 200 万人以上のデベロッパーが Google AI Studio を使っていますが、このプラットフォームでとりわけ大きなデベロッパー ベースを持つのがインドです。
本日、Google DeepMind インドチームから、デベロッパーがインド向けの言語ソリューションを構築するのに役立つ最新情報をお伝えしました。具体的には、インドで話されている言語の多様性を把握することを目的としたインド科学研究所(IISc)とのコラボレーションである Project Vaani の拡大、LLM のインド系言語の生成能力を評価する包括的なベンチマークである IndicGenBench、皆さんの専門言語モデルを Gemma モデルと組み合わせられるようにする言語モデル構成フレームワークである CALM のオープンソース化などです。また、MatFormer フレームワークも紹介しました。これは、1 つのフレームワークでさまざまな AI モデルを組み合わせて、高パフォーマンスと低リソース消費の両方に向けて最適化する仕組みです。インド全土で起きているイノベーションの詳細については、こちらをご覧ください。
さらに、私たちは、インドのスタートアップ企業が Gemini を使って大胆かつ責任ある AI ソリューションを推進していることにも刺激を受けています。たとえば AI ロボットの Miko.AI は、子供たちに魅力的で安全な教育を提供します。Karya は、AI を使って低所得コミュニティに収入を得る機会を与えています。Cropin は農業技術のパイオニアで、世界中の農家がデータから得られる洞察に基づいて業務を最適化し、生産性を向上させています。AI を使って開発するスタートアップ企業を増やすため、MeitY Startup Hub と協力し、10,000 社のインドのスタートアップ企業に AI を使ってもらうための取り組みが始まっていることもお知らせしました。たとえば、Google Cloud クレジットによるサポート、既存のプログラムの AI ファーストへの方向転換、全国規模の GenAI ハッカソンや AI スタートアップ ブートキャンプの開催などです。
インドをはじめ、世界中のデベロッパーがさまざまな方法でアイデアを実現していることは承知しています。そこで数か月前の Google I/O では、利便性、高速性、安全性を高めるためのプロダクト アップデートについてお知らせしました。バンガロールの I/O Connect では、機能を強化したアプリ開発スイートに、さらに多くのプロダクトとの連携機能を導入することをお知らせします。これにより、さまざまなプラットフォームで、AI アプリを迅速かつ簡単に自信を持って構築し、実行できるようになります。サンプルの Compass アプリをご覧ください。この旅程アプリには、実際に動作するコードも付属しています。
Project IDX は、ウェブベースのフルスタック開発用ワークスペースで、すでに何十万人ものデベロッパーが、さまざまなアプリケーションの構築に利用しています。Project IDX は公開ベータ版になり、バックエンド、データベース、ソリューション(一連のプロダクトを使ってアプリを構築するためのベスト プラクティスを示したエンドツーエンドのサンプルアプリ)用の新しいテンプレートも公開しました。また、Google Cloud Secret Manager と連携して、アプリのシークレットを保護することもできます。Android デベロッパーの皆さんは、ブラウザだけで実行できる Project IDX 版 Android Studio の早期プレビュー版をお試しください。数回クリックするだけで、Android Studio を実行するワークスペースを設定し、ネイティブ Android アプリのコーディング、ビルド、テストをすばやく始めることができます。こちらから待機リストに登録できます。
App Hosting、Cloud SQL に接続する Data Connect、新しいオープンソース AI 統合フレームワークである Genkit など、強力な新しい Firebase サービスをリリースしました。TypeScript がサポートされたほか、Genkit for Go がアルファ版になっています。Genkit for Go を使うと、効率的でスケーラブルな AI サービスや AI アプリを Go で簡単に書いて開発できます。また、Firebase AI Monitoring ダッシュボードを早期プレビュー版として公開します。このダッシュボードには、LLM を使って構築した稼働中の機能のパフォーマンスや動作に関する知見がリアルタイムに表示されます。現在は非公開プレビューとして利用でき、Genkit とシームレスに連携できます。こちらから待機リストに登録できます。
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AI のデプロイの安全性を大幅に向上させるもう 1 つのツールを紹介します。現在非公開プレビューになっている新しい Checks AI Safety サービスを使うと、AI モデルやエージェントのコンプライアンスを評価、監視、監督できます。設定可能なコンテンツ セーフティ ポリシー、敵対的プロンプト テスト、稼働中のアプリのモニタリングの実行が可能です。Checks の新機能の詳細は、こちらの動画をご覧ください。
AI には、ソフトウェア開発ライフサイクル全体をよい方向に変革する多くの可能性が秘められています。私たちは、すべてのデベロッパーにとって AI を身近で便利なものにするために、AI エージェントの開発を進めています。その早期プレビューについてお知らせできることをうれしく思います。
Google は、多くのオープンソース プロジェクトを主導していますが、それらすべてをメンテナンスするには、膨大な作業が必要になります。そこで、オープンソース プロジェクトのメンテナンス作業に役立つ AI エージェントの参考として、Project Oscar を作成しました。まずは、93,000 回以上コミットされ、2,000 人の貢献者がいる Go のプロジェクトから始めますが、さまざまな種類のプロジェクトに広がっていくことが想定されます。Project Oscar をオープンソース化しますので、ぜひご確認ください。また、AI エージェントでできることについてのアイデアをお待ちしています。
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多くの皆さんが、Flutter を使ってさまざまなプラットフォームで動作する美しい UI を構築しています。そのため、AI による UI 生成の早期プレビューをお知らせできることは、私たちにとっての喜びです。AI が生成した UI を見れば、Flutter で、コンテキストやユーザーの意図に基づいて、パーソナライズされた UI 要素を動的に作成することがどのようなものかわかるでしょう。これは、生成 AI と UI と組み合わせることで開かれる大きな可能性に注目したものです。早期アクセス プレビューに申し込み、作成したいものをお知らせください。
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私たちが実験を進めているエージェント統合ツールは、アプリケーション テストにも利用できます。Firebase App Distribution の AI テスト エージェントは、アプリ デベロッパーがテストケースを生成して実行できるツールです。詳しい内容をお知らせしますので、フィードバックをお寄せいただけることを楽しみにしています。こちらから早期プレビュー版の待機リストに登録できます。
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私たちは皆さんと一緒に未来を作っています。Google の開発プロダクトの連携機能を強化し、生産性の高いスイート機能にするための取り組みを一緒に進めていきましょう。Google デベロッパー プログラム限定の早期アクセス グループにぜひご参加ください!
次の目的地は、数週間後の北京です。さらに多くの皆さんと交流できることを楽しみにしています。
それまでの間、開発を続けましょう!