ノートブックがパワーアップ: 新しい AI ファーストの Google Colab を全ユーザーに公開

2025年6月24日
Nick Sharma Product Lead
Jeffrey Mew Product Manager
Ilai Soloducho Senior Technical Program Manager

先月の Google I/O 2025 で、AI ファーストに刷新した Colab のビジョンを共有しました。これはノートブックの真のコーディング パートナーであり、とりわけ困難な問題にこれまで以上にすばやく取り組めるように設計されています。この機能はまず少数のユーザーに展開しましたが、その反応はすばらしいものでした。そしてうれしいことに、本日より AI ファーストな Colab を全ユーザーに公開します。

先行ユーザーは、Colab の新しいエージェント型機能を活用してプロジェクトを加速し、新たなスキルを学んでデータからインサイトを引き出しています。それは私たちにとっても喜びであり、インスピレーションをもたらすものです。


早期アクセスから日々の生産性に

私たちの目的は、皆さんの意図を理解でき、シームレスにワークフローに組み込める AI コラボレーターを開発することでした。ユーザーのフィードバックによると、この新しいエクスペリエンスはすでに大きな影響を与えています。

新しい Colab AI は、主に次のように活用されています。


1: エンドツーエンド機械学習プロジェクトを加速する

ユーザーは、機械学習のライフサイクル全体で Colab AI を活用しています。元データをエージェントに渡して自律的にクリーニングや準備してもらうことも、機能を分析することも、モデルをトレーニングすることも、結果を評価することもできます。そのため、何時間もかかっていた作業を、ガイド付きの会話型エクスペリエンスで行えるようになります。


2: スマートなデバッグ

コーディングは反復的なプロセスです。Colab AI がペア プログラマーとなることで、アイデアのプロトタイプを作成する、ボイラープレート コードを生成する、新しいライブラリの理解を助けるといったことができます。エラーが発生した場合、AI はバグを見つけるのに役立ちます。それだけでなく、わかりやすい差分ビューで修正を提案したり、プロジェクトを進めるうえで役立つ学習を手伝ったりすることもできるので、生産性が大幅に向上します。


3: 手間をかけずに美しい視覚表現を作成する

視覚表現なしにデータ探索を完結させることはできません。Colab AI にデータをグラフ化するように依頼するだけで、わかりやすいラベルが付いた高品質なグラフを生成できます。プロット ライブラリを手動で微調整する必要はありません。


ワークフロー強化機能の簡単な紹介

以下のユースケースは、高度に統合された一連の新機能によって実現されています。

  • 反復クエリ: 会話形式のエクスペリエンスを通して、コードを書いてもらったり、ライブラリに関する説明を取得したり、エラーをインテリジェントに修正したりできます。

  • 次世代データ サイエンス エージェント(DSA): 自律的な分析ワークフローを開始すると、エージェントが計画を作成し、コードを実行し、結果に関する理由を説明して、調査結果を提示してくれます。いつでもフィードバックを提供できるので、主導権を維持することができます。

  • 簡単なコード変換: 自然言語で変更点を説明するだけで、Colab が関連するコードを特定してリファクタリングしてくれます。


さっそく Colab AI を使ってみよう!

この強力な新機能を Colab コミュニティ全体に展開できることをとてもうれしく思います。これは、強力で直感的な AI ファーストの Colab を作る道のりの大きな一歩ですが、その旅はまだ始まったばかりです。

試してみたい方は、次の手順で簡単に使ってみることができます。

1: Google Colab で新規または既存のノートブックを開きます。

2: 下のツールバーにある Gemini の星形アイコンを探します。

Look for the Gemini spark icon in the bottom toolbar

3: 質問したり、命令したりしてみましょう!


皆さんが開発する作品を見るのが楽しみです。フィードバックを共有して他のユーザーとつながるには、Google Labs Discord コミュニティと #colab-ai チャンネルに参加してください。