今年の Google I/O では、Google の AI コンプライアンス プラットフォームである Checks を一般提供したことをお知らせしました。現在、Android と iOS のすべてのデベロッパーが、自動プライバシー コンプライアンス レポートにアクセスできるようになっています。そこからデータの収集方法や共有方法に関する実用的な知見を得られるだけでなく、長期にわたって確実にデータ プライバシー要件に準拠できるようになります。
Checks は、Google の最先端テクノロジーを活用し、AI コンプライアンス フレームワークを通じてアプリを徹底的に分析し、アプリに要求されていること、アプリの動作について皆さんが述べていること、そしてアプリが実際に行っていることを確認します。また、潜在的なプライバシーの問題を特定し、実現可能な推奨事項を提供し、アプリのコンプライアンス ステータスを監視して、直感的なダッシュボードや CI/CD に直接結果を渡します。一番ありがたいのは、わずか数分で設定して使えるようになることです。
デベロッパーは、Checks App Compliance を使って次のようなことができます。
Checks Code Compliance は、Google の Gemini モデルを使ったパーソナル コーディング アシスタントで、開発の効率化や、コードの確実なコンプライアンス準拠に役立ちます。本日より限定公開プレビューとして利用でき、近日中にすべてのデベロッパーが利用できるようになります。現在のワークフローに Checks Code Compliance をシームレスに組み込むと、ソースコードをリアルタイムに分析して、潜在的なコンプライアンスの問題を特定できます。開発プロセスに直接プライバシー コンプライアンス チェックを組み込めば、リリースまでの時間を短縮し、時間を節約できます。さらに、開発プロセスで強力なデータ プライバシー プラクティスを確立して維持することにもつながります。
Checks AI Safety も、本日より限定公開プレビューとして利用できます。生成 AI コンテンツを利用するアプリが増加しているため、生成 AI の出力の安全性と適切さを確保することが何よりも重要です。デベロッパーは、社内ポリシーと今後の規制の両方の要件を満たすことが求められるようになります。
Checks の AI 安全性ソリューションは、Checks のプライバシー コンプライアンス ソリューションのフレームワークを応用することで、デベロッパーが安全な生成 AI アプリケーションを開発できるようにしています。Checks AI Safety は、皆さんの AI モデルに対して自動敵対テストを実施します。テストは一連のコンテンツ安全性ポリシーに基づいて行われ、カスタマイズすることもできます。デベロッパーは、実行するポリシーを選択したり、独自の安全性しきい値を定義したり、ポリシーに対するモデルのパフォーマンスを長期にわたって監視したりできます。
責任ある AI 開発には全員のコミットメントが必要だというのが、私たちの考えです。革新的な AI アプリを開発し、ユーザーの信頼を獲得して維持するには、デベロッパー、法務チーム、プロダクト オーナー、コンプライアンス担当者の全員が関与する必要があります。すべての Android と iOS のデベロッパーは、Checks を使ってユーザーデータを保護し、責任を持って生成 AI を導入しながら、短時間でイノベーションを起こし、楽しいアプリ エクスペリエンスを実現できます。さっそく責任ある開発を始めたい方は、checks.google.com で詳細をご覧ください。