Android エミュレータ、iOS シミュレータなど、Project IDX のプロダクト アップデートの紹介

1月 25, 2024

半年前、フルスタック マルチプラットフォーム ソフトウェア開発用の試験運用版クラウドベース ワークスペースである Project IDX を立ち上げました。私たちが Project IDX を開発したのは、デベロッパー ワークフローを簡素化および合理化し、従来のアプリ開発の複雑さを軽減するためです。これが皆さんの関心をかきたてたのは確かなようで、私たちは皆さんが IDX を使って開発したものを見るのを楽しんでいます。

たとえば最近、Project IDX を使って開発された Tanaki のことを知りました。Tanaki は、AI を使ったコンテンツ作成アプリです。

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Tanaki を開発したデベロッパーの 1 人、Pasquale D’Silva 氏は、次のように述べています。

「IDX の共有ワークスペースを使って Tanaki を開発するのは、とても楽しいことです。これにより、リモートチームのアイデアマンたちが 1 か所で一緒に開発することができます。これこそ、魔法のコラボレーション ポータルです!」

Google のデベロッパーたちも、社内で IDX を使ってさまざまなプロジェクトの開発をスピードアップさせています。その一例が Firebase ブログです。ここでは、Astro を使ったプロジェクトの完全なオーサリング、開発、およびデプロイを IDX で処理しています。

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もう 1 つの興味深いプロジェクトが、IDX の拡張モデルを活用している Malloy です。Malloy はオープンソースの新しいデータ言語です。VS Code 拡張として利用でき、BigQuery のようなデータベースを操作することができます。

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Google の最高位ソフトウェア エンジニアである Lloyd Tabb は、次のように述べています。

Malloy プロジェクトで IDX を使っています。私は、同時進行で複数のデータ プロジェクトに関わることがほとんどです。IDX なら、問題を解決するためのインスタンスをすばやく起動でき、設定も簡単です」

IDX が開発に役立った事例を共有したい方は、X で #ProjectIDX タグをお使いください。

IDX の新機能

Project IDX の開発では、皆さんが IDX をどのように使っているかを確認することに加えて、皆さんのフィードバックが重要になります。そのために、皆さんがテストできる機能のロールアウトを続けています。今回も最新のアップデートを実装し、マルチプラットフォーム アプリ開発を高速化および合理化し、短時間で簡単に質の高いアプリを提供できるようにしています。ここでそれをお知らせできることをうれしく思います。

iOS シミュレータと Android エミュレータによるアプリの直接プレビュー

iOS シミュレータと Android エミュレータをブラウザに導入します。Project IDX なら、Flutter アプリとウェブアプリのどちらを開発していても、ワークスペースを離れずにアプリをプレビューできます。Flutter またはウェブのテンプレートを使うと、Project IDX は、アプリに適したプレビュー環境をインテリジェントに読み込みます。ウェブ テンプレートの場合はモバイル版 Safari と Chrome が、Flutter テンプレートの場合は Android、iOS、Chrome が読み込まれます。

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IDX のウェブと Android のエミュレータを使うと、ワークスペースから直接開発、テスト、デバッグを行うことができるので、マルチステップのマルチプラットフォーム プロセスを 1 か所に統合できます。iOS シミュレーションを使うと、作業中にアプリのレイアウトと動作をスポットチェックできます。この機能はまだ試験運用版なので、ぜひお試しいただき、フィードバックをお寄せください

豊富なプロジェクト テンプレート ライブラリでスタートダッシュ

機能リクエストのトップ 10 のうち 4 つは、サポートするテンプレートの追加に関することでした。そこで、Astro、Go、Python/Flask、Qwik、Lit、Preact、Solid.js、Node.js の新しいテンプレートを追加したことをお知らせします。これらのテンプレートを使ってプロジェクトを開始すると、設定に費やす時間を減らし、作成に多くの時間をかけられるようになります。

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新規および強化版のテンプレート ギャラリーをご覧ください

もちろん、GitHub から独自のリポジトリをインポートしたり、ローカル ファイルから直接インポートしたり、カスタム Nix 環境を使って独自の設定を選択したりすることもできます。

Nix の改善で IDX ワークスペースの構築とカスタマイズにかかる時間を短縮

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IDX は、柔軟性と拡張性を実現するため、Nix を使って各ワークスペースの環境構成を定義しています。テンプレートやプレビューも Nix を使って構成されており、IDX で正しく動作するようになっています。皆さんの生産性を向上させるために、Nix の改善にも継続的に取り組んでいます。今回は、次のことができるようになりました。

  • Nix の拡張性を活用して、IDX スターター テンプレートを簡単にカスタマイズできるようになります。
  • 構文強調表示、エラー検出、コード補完の提案などがサポートされたことで、Nix ファイル編集時にエラーが発生する可能性が減り、コードの記述が効率化されます。
  • シームレスな環境再構築やトラブルシューティングなど、環境カスタマイズ ワークフローの大幅な改善により、構成の破損からすばやく復旧できるようになり、不要な再構築の試行を回避できます。

アプリのビルド、テスト、デプロイを簡単にするその他の IDX の新機能とリソース

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  • アプリやサービスに必要なネットワーク ポートを自動検出し、ファイアウォールの設定を調整して、追加の設定なしで送受信を許可します。
  • コマンドライン ツール、スクリプト、ユーティリティをローカルマシンにインストールすることなく、ワークスペース内で即座に直接実行します。
  • dev.nix ファイルで Docker を有効にすると、Docker コンテナやイメージを開発環境から直接操作するプロセスが簡単になります。

15 の新しいリージョンで AI を導入

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インド、オーストラリア、イスラエル、ブラジル、メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、ペルー、チリ、シンガポール、バングラデシュ、パキスタン、カナダ、日本、韓国の 15 か国に AI 機能を導入します。近日中に AI アクセスをさらに多くの国で利用できるようにする予定です。こちらの機能のトラッキング投稿で、AI の拡大に関心があることをお知らせください。AI のさらなるアップデートにご期待ください。

改善にご協力ください

さらに質の高い仕事を少ない手間で効率的に行えるようにするため、私たちは常に新機能の追加に取り組んでいます。多数の機能リクエストに対応し、お知らせいただいた多くのバグを修正しました。継続的なサポートとエンゲージメントに感謝いたします。今後も、バグ機能リクエストの送信を通して、引き続きフィードバックをお願いいたします。

ここでお知らせしたすべての機能の詳細は、ドキュメントのページで確認できます。まだ Project IDX に登録していない方は、ウェブサイトにアクセスして登録し、試してみて、この旅にご参加ください。また、最新のプロダクトのお知らせやチームの最新情報は、新しい Project IDX ブログでお知らせしています。

皆さんが Project IDX で作るものを見るのが待ちきれません!