Google Pay で支払いオプションを設定し、スムーズなご購入手続きを!

10月 08, 2024
James O’Reilly Developer Relations Lead

アプリやウェブサイトに Google Pay を組み込めば、お客様は短時間で簡単にお支払いいただけるようになります。ご購入手続きの際に Google Pay が提示する支払い方法を変更することもできます。

この投稿では、Google Pay 連携で利用できる支払い方法の設定やさまざまなオプションのほか、カード ネットワーク、認証方法、カードの種類などについて説明します。ビジネス要件を満たす最適な構成を選択し、自社とお客様のセキュリティを最大限に高める方法を学びましょう。


オプションを理解する

特定のカードタイプのみを受け付けるように Google Pay API を設定するには、CardParameters を設定します。以下の設定が必要です。

認証方法: カードの認証方法を次の中から選択します。

  1. PAN_ONLY: これは、ユーザーの Google アカウントに保存されたカードを指します。
  2. CRYPTOGRAM_3DS: これは、Android の Google ウォレット アプリから追加したトークン化済みカードを指します。デバイスが生成した 3D セキュア暗号を使って認証することで、セキュリティを強化します。


カード ネットワーク
: 利用できるようにするカード ネットワークを選択します。サポートされているネットワークは、AMEXDISCOVERINTERACJCBMASTERCARDVISA です。

ブラジルに関する注: トークン化済みのデビットカードまたはクレジット コンボカードに対応するには、 countryCode TransactionInfo 内のもの)が BR であることに加え、リクエストでクレジットとデビットの両方のネットワークを指定する必要があります。


次のネットワークがサポートされています。

  • VISA
  • ELECTRON
  • MASTERCARD
  • MAESTRO
  • ELO
  • ELO_DEBIT


カードの種類(任意)
: プリペイド カードとクレジット カードを許可するかどうかを選択できます。


保証の詳細(オプション)
: 返された支払いデータに対して行われた検証の情報をリクエストできます。ベスト プラクティスとしておすすめするのは、保証の詳細をリクエストし、Funding Primary Account Number(FPAN) と Device Primary Account Number(DPAN)を区別する方法です。DPAN は、モバイル決済やデジタル ウォレットで使われる FPAN をトークン化したもので、不正行為やクレジット カード番号の漏洩を防ぐ効果があります。


要件に合わせて最適な選択を

認証方法: PAN_ONLY は最も広くサポートされているオプションですが、CRYPTOGRAM_3DS はセキュリティに優れており、特定のカード ネットワークで債務責任の移行を受けることができます。両方の認証方法を有効にすることを強くおすすめします。必ず決済処理業者に認証オプションを確認し、サポートされているオプションを把握するようにしてください。

重要: 支払いトランザクションに関する既存のリスクチェックとコントロールが、保証の詳細で指定した Google Pay FPAN トランザクションにも適用されることを確認してください。Google Pay で行われる検証と不正行為のチェックは、リスク管理プロセスを置き換えることを意図したものではありません。詳しくは以下をご覧ください。 支払いサービス プロバイダとして Google Pay の取引でステップアップ認証を行う


カード ネットワーク
: オプションは、決済処理業者の機能によって異なります。処理設定に一致するネットワークをサポートしていることを確認してください。

カードタイプ: 特定のビジネス要件があり、プリペイド カードやクレジット カードを除外したい場合は、それぞれのオプションを使って、それを受け入れるかどうかを制御します。

保証の詳細: 保証の詳細が必要な場合は、アカウントの検証とカード所有者の認証に関する情報を得ることができます。両方が true である場合は、返された認証情報に対してステップアップ認証を行う必要はありません。

  • アカウント検証: カード所有者の所有確認が行われた場合、true。
  • カード所有者認証: 身元確認と検証(ID&V)が行われた場合、true。
重要: 両方とも true でない場合は、通常と同じリスクチェックと認証チェックを行い、可能な場合はさらに 3D セキュアフローも実行することをおすすめします。

請求先住所: ビジネス要件によって、レスポンスでどの請求先住所のフィールドを返すべきかが異なります。ただし、ユーザーとの軋轢を減らし、多くのユーザーのコンバージョン(売り上げの増加)を促進するために、必要なもののみをリクエストすることをおすすめします。


実装

次に示すのは、CardParameters の設定例です。ビジネス要件を満たす値をお使いいただけます。

{
  "allowedPaymentMethods": [
    {
      "type": "CARD",
      "parameters": {
        "allowedCardNetworks": ["VISA", "MASTERCARD", "AMEX"],
        "allowedAuthMethods": ["PAN_ONLY", "CRYPTOGRAM_3DS"],
        "allowPrepaidCards": true,
        "allowCreditCards": true,
        "assuranceDetailsRequired": true,
      }
    }
  ]
}
: これは簡単な例です。お使いのプラットフォームでの具体的な実装内容は、Google Pay API ドキュメント(Android または ウェブ)をマイナスしたものです。


近日公開

CardParameters オブジェクトに、省略可能な新しいプロパティ allowedIssuerCountryCodes および blockedIssuerCountryCodes が追加されます。どちらのプロパティも、ISO 3166-1 alpha-2 の国コードを含む文字列リストを受け取り、年末までにテストできるようになります。

この 2 つのプロパティは、PaymentDataRequestIsReadyToPayRequest、および Androidウェブのボタン作成 API で利用できます。

2 つのプロパティは相互に排他的であるため、一度に 1 つしか設定できません。どちらのプロパティも指定されていない場合、Google Pay ユーザーは、任意の地域の発行者が発行した有効なカード支払い方法を選択できます。

Google Pay ユーザーがカード支払い方法を選ぶ際は、allowedIssuerCountryCodes 許可リストで指定された地域のいずれか、または blockedIssuerCountryCodes 拒否リストで指定された地域以外のいずれかの発行者が発行したカードに限定されます。許可された国でカードが発行されていない場合、Google Pay 支払いシートでカードはグレー表示され、ここでは利用できない旨のメッセージが表示されます。

次に示すのは、新しい allowedIssuerCountryCodes プロパティを指定した allowedPaymentMethods 構成の例です。

{
  "allowedPaymentMethods": [
    {
      "type": "CARD",
      "parameters": {
        "allowedCardNetworks": ["VISA", "MASTERCARD", "AMEX"],
        "allowedAuthMethods": ["PAN_ONLY", "CRYPTOGRAM_3DS"],
        "allowedIssuerCountryCodes": ["US", "CA"],
        "allowPrepaidCards": true,
        "allowCreditCards": true,
        "assuranceDetailsRequired": true,
      }
    }
  ]
}

まとめ

利用できる支払い方法を慎重に設定することで、セキュリティ、利便性、ビジネス要件に合わせて Google Pay 連携を最適化できます。

実装についてさらにサポートが必要な場合は、Google Pay& ウォレット コンソールにログインしてサポート チケットを作成してください。また、Discord#payments チャンネルからデベロッパー コミュニティに参加することもできます。

この記事は、Gemini の AI 支援を受けて書かれています。