Google Cloud の Apigee チームは、お客様が堅牢で効果的な API エコシステムを構築する際に必要とする戦略とツールの提供に取り組んでいます。優れた API エコシステムの構築に欠かせない要素として、プロデューサーとコンシューマーの両方に API を発見する方法を提供することが挙げられます。これには Apigee プラットフォームの、別個でありながら相互につながりの深い Apigee API ハブとデベロッパー ポータルが役立つのですが、この 2 つの違いについてはよく説明を求められます。一見、2 つのツールは同様の機能を果たしているように見えますが、実際には異なるペルソナの異なるニーズに対応するように設計されています。Apigee API ハブがどのようにして核心的な信頼を担うエンジンとして機能し、デベロッパー ポータルの機能を強化、向上させ、エージェント戦略に不可欠なバックボーンとして機能するのかを認識することが重要です。
Apigee API ハブを API プログラムの中枢神経系と考えると理解が深まります。Apigee API ハブは、API のスタイル、ライフサイクル ステージ、ホスティング環境に関係なく、組織内のすべての API と API データをカタログ化する一元的な場所を提供することで、ガバナンスと整合性の基盤を提供する「エンタープライズ トゥルース」の信頼できる情報源となり、チームはスプロールを防止し、より良い API を構築し、最終的にユーザーにより良いエクスペリエンスを提供できるようになります。
Apigee API ハブでは、主に組織内の API プロデューサー(プラットフォーム エンジニア、API アーキテクト、セキュリティ担当者、そしてもちろん API の構築と管理を担当するデベロッパー)のニーズに注力していることをしっかり認識してください。こうしたユーザーにとって Apigee API ハブは信頼できる唯一の情報源であり、次のような特徴を備えています。
対照的にデベロッパー ポータルはショーウィンドウのようなものであり、API コンシューマー(アプリケーションを構築するデベロッパー)はここから API を見つけて対話します。ただし、組織内で生成された API の中には外部での利用を意図しないものもあります。Apigee API ハブではスーパーセットとしてすべての API を管理できますが、デベロッパー ポータルでは独自にカスタマイズしたスタイルとブランディングを使用して、そうした API を慎重に選択したサブセットとして公開できます。
真の効果を発揮するには、こうしたポータルは Apigee API ハブに存在する「エンタープライズ トゥルース」で強化されている必要があります。ポータルでは、シームレスな API 消費に注目して、厳選されたユーザー フレンドリーなハブ機能のサブセットを利用できます。
Apigee API ハブとデベロッパー ポータルは別個のものですが、統合システムを形成しています。ハブの包括的なカタログと「エンタープライズ トゥルース」により、デベロッパーのポータル エクスペリエンスが直接強化され、推進されます。そして重要なことに、これが急成長する AI エージェント戦略に不可欠な基盤として機能するのです。
Apigee API ハブには、API プロデューサーの中央リポジトリとエージェントの基盤的中核としての役割があります。ポータルには、管理された「オフランプ」を備えた、コンシューマーに焦点を当てたサブセットとしての役割があります。こうした役割を理解することで、組織は API の可能性を完全に引き出して、イノベーションを加速できます。
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