エンタープライズ トゥルースの実践活用: Apigee API ハブで強力なデベロッパー ポータルを支援

2025年7月14日
Venkat Sadras Outbound Product Manager
David Rush Customer Engineer

Google Cloud の Apigee チームは、お客様が堅牢で効果的な API エコシステムを構築する際に必要とする戦略とツールの提供に取り組んでいます。優れた API エコシステムの構築に欠かせない要素として、プロデューサーとコンシューマーの両方に API を発見する方法を提供することが挙げられます。これには Apigee プラットフォームの、別個でありながら相互につながりの深い Apigee API ハブデベロッパー ポータルが役立つのですが、この 2 つの違いについてはよく説明を求められます。一見、2 つのツールは同様の機能を果たしているように見えますが、実際には異なるペルソナの異なるニーズに対応するように設計されています。Apigee API ハブがどのようにして核心的な信頼を担うエンジンとして機能し、デベロッパー ポータルの機能を強化、向上させ、エージェント戦略に不可欠なバックボーンとして機能するのかを認識することが重要です。


Apigee API ハブ: 企業全体にわたるすべての API の信頼できる情報源

Apigee API hub metrics

Apigee API ハブを API プログラムの中枢神経系と考えると理解が深まります。Apigee API ハブは、API のスタイル、ライフサイクル ステージ、ホスティング環境に関係なく、組織内のすべての API と API データをカタログ化する一元的な場所を提供することで、ガバナンスと整合性の基盤を提供する「エンタープライズ トゥルース」の信頼できる情報源となり、チームはスプロールを防止し、より良い API を構築し、最終的にユーザーにより良いエクスペリエンスを提供できるようになります。

Apigee API hub refund

Apigee API ハブでは、主に組織内の API プロデューサー(プラットフォーム エンジニア、API アーキテクト、セキュリティ担当者、そしてもちろん API の構築と管理を担当するデベロッパー)のニーズに注力していることをしっかり認識してください。こうしたユーザーにとって Apigee API ハブは信頼できる唯一の情報源であり、次のような特徴を備えています。

  • すべての API とメタデータを包括的に俯瞰: Apigee API ハブは、すべての API を自動的に検出してカタログ化し、豊富なメタデータを備えた統一リポジトリを作成できます。これには API のライフサイクル ステージ、バージョン、仕様、ドキュメントに関する情報が含まれ、API エコシステムの完全かつ正確な概観を確認できます。この機械で読み取れる包括的なデータこそ、AI エージェントがエンタープライズ システムを理解して対話するために必要なものであり、サービスの必須レジストリとして機能します。

  • 標準に基づく一元的なガバナンス: ハブを使用すると、API ライフサイクル全体にわたって一貫したガバナンスを確立し、強制できます。信頼できる唯一の情報源を維持管理することで、一貫した品質と標準への準拠を効果的に確保し、セキュリティを管理し、API の成熟度を追跡し、収益化可能な API の特定といった API 戦略に関する意思決定を情報に基づいて行うことができます。この統一された信頼できる情報源は、人間のデベロッパーのガバナンスを確立するためだけでなく、AI エージェントが API ポートフォリオにアクセスして利用する方法を制御して保護するためにも重要であり、セキュリティ、API スタイル、データ形式の整合性を確保します。

  • 社内コラボレーションの強化: ハブから一元化された一貫性のある API 情報のソースが提供されることで、社内コラボレーションが促進されます。これが API の再利用を促進し、冗長性を低減し、開発ワークフローを合理化することにつながります。


デベロッパー ポータル: API コンシューマー向けにカスタマイズされたエクスペリエンス

Developer Portals

対照的にデベロッパー ポータルはショーウィンドウのようなものであり、API コンシューマー(アプリケーションを構築するデベロッパー)はここから API を見つけて対話します。ただし、組織内で生成された API の中には外部での利用を意図しないものもあります。Apigee API ハブではスーパーセットとしてすべての API を管理できますが、デベロッパー ポータルでは独自にカスタマイズしたスタイルとブランディングを使用して、そうした API を慎重に選択したサブセットとして公開できます。

Developer Portals 2

真の効果を発揮するには、こうしたポータルは Apigee API ハブに存在する「エンタープライズ トゥルース」で強化されている必要があります。ポータルでは、シームレスな API 消費に注目して、厳選されたユーザー フレンドリーなハブ機能のサブセットを利用できます。

  • 信頼できる効果的な API 検出: デベロッパー ポータルは、Apigee API ハブからのメタデータの正確性と完全性に依拠しており、デベロッパーは必要な API を簡単に見つけることができます。

  • API 消費のための「オフランプ」: Apigee API ハブはコントロール センターとして機能します。管理された「オフランプ」()を提供することで、選択的に特定の API と関連する「エンタープライズ トゥルース」をデベロッパー ポータルに公開できるようにします。これにより確実に、承認済みの関連 API のみが利用可能になります。


API の可能性を引き出す

Apigee API ハブとデベロッパー ポータルは別個のものですが、統合システムを形成しています。ハブの包括的なカタログと「エンタープライズ トゥルース」により、デベロッパーのポータル エクスペリエンスが直接強化され、推進されます。そして重要なことに、これが急成長する AI エージェント戦略に不可欠な基盤として機能するのです。

Apigee API ハブには、API プロデューサーの中央リポジトリとエージェントの基盤的中核としての役割があります。ポータルには、管理された「オフランプ」を備えた、コンシューマーに焦点を当てたサブセットとしての役割があります。こうした役割を理解することで、組織は API の可能性を完全に引き出して、イノベーションを加速できます。


Apigee API ハブとデベロッパー ポータルで API 管理を合理化

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