Google Workspace のユーザーは Google カレンダーで勤務場所と業務時間を設定できるようになりました。これは、お客様の従業員がハイブリッド勤務の世界に適応することを支援する上で重要なステップでした。カレンダー内で誰もがいつどこで働くかを共有できるため、「明日、オフィスにいますか?」と尋ねるチャット メッセージを送信する必要はなくなりました。
ハイブリッド勤務体験を向上させるために、多くの組織はサードパーティ ツールや社内ツールを使用して、オフィスでのホットデスクの予約や勤務日のスケジュール設定などのタスクを行えるようにしています。カレンダーで設定した勤務場所とそうしたツールをプログラムで同期させる方法は最近までありませんでした。
カレンダー API が更新されため、勤務場所が利用できるようになったほか、この追加機能が一般公開(対象となる Workspace のエディションのみで利用可能です)されたことをお知らせてできてうれしく思います。そのため、デベロッパーは Google Workspace ユーザーの勤務場所をプログラムで読み書きすることができます。これは、お客様との話し合いで明らかになった、次に説明する 3 つのユースケースで特に役立ちます。
カレンダー API を強化することで、デベロッパーはユーザーの勤務場所を Robin や Comeen などのサードパーティ ツールと同期させることができるようになります。たとえば、一部の企業では、デスク予約ツールを従業員に提供しているため、オンサイトで仕事をする日の職場を事前に予約することができます。人事管理ツールでは、従業員が「在宅勤務」日をリクエストして設定することもよくあります。どちらの場合でも、ユーザーはデスク予約ツールおよび/または人事管理システムと Google カレンダーの 2 つの別々のツールで勤務場所を設定する必要がありました。
ユーザーの勤務場所をプログラムで設定できるため、カレンダー API を介して勤務場所にアクセスすることが可能になり、この重複作業が不要になりました。ユーザーのカレンダーが信頼できる唯一の情報源である場合はどうなるでしょうか?その場合は、API を使用して、ユーザーのカレンダーから勤務場所を読み取り、許可されたサードパーティ ツールに書き込むことができます。
この API は他のツールにユーザーの勤務場所を表示できるようにするので、興味深い可能性が生まれます。たとえば、一部のお客様は、オフィス勤務日を細かく調整する方法を探しています。明日、オフィスに行く予定だと想像してみてください。チーム内の他の誰かがオフィスに来るでしょうか?隣のチームの誰かがカジュアルなミーティングのためにオフィスにいる可能性はあるでしょうか?
カレンダー API を使用すると、ユーザーの勤務場所をディレクトリのようなツールやハイブリッド勤務スケジューリング ツールに表示できます。その目的は、お客様の重要なシステムでユーザーの勤務場所を利用できるようにすることです。
お客様との話し合いから浮かび上がった 3 番目のユースケースは、勤務場所のパターンの分析です。多くのお客様がハイブリッド勤務のアプローチを導入しているため、勤務パターンを詳細に把握する必要があります。たとえば、勤務場所が法的に許容される最大収容人数に達するのはどの日でしょうか?または、キャンパス内の食堂が、敷地内で働く従業員のためにより多くの食事を準備する必要があるのはいつでしょうか?
この API は、これらの質問やその他の疑問に応えることで、施設管理者が従業員のニーズに合わせてリソースを調整できるようにします。
これで、更新されたカレンダー API がもたらす可能性がわかったので、使い始める方法についてご案内します。