Apigee API ハブを一般公開

API の人気は高まる一方ですが、課題はたくさんあります。

API 環境は大幅な成長を遂げています。API の一般的な用途は、AI モデルにアクセスしたり、アプリケーション同士をつないだり、イノベーションを推進したりすることです。しかし、この急拡大に伴い、API を見つける、開発する、管理する、保護するといった課題が生じています。

Apigee API ハブ: API エコシステムを管理する

API には複雑な管理が必要になる場合があります。組織で多様な API が開発されて混在し、たくさんの API ゲートウェイがデプロイされて、それが無造作に広がっていることは多くあります。組織はそれに対処しなければならず、API 環境全体を明確に把握することは困難になっています。

この課題に対処する際に役立つのが、Apigee API ハブです。Apigee API ハブは、ホストされる場所や作成者に関係なく、すべての API を一元的に管理するリポジトリです。API エコシステム全体の信頼できる唯一の情報源が提供されるので、すべての API を 1 か所で簡単に管理、統制、監視できるようになります。

API ハブを使うと、次のような操作が可能になります。

• すべての API を統合する: API ハブは、API がどこに存在するかに関係なく、すべての API と関連メタデータを登録する統合プラットフォームとして機能します。 Apigee X および Apigee ハイブリッドとシームレスに統合されます。 API ハブは拡張性を念頭に置いて構築されているため、オープン API を使用してあらゆる場所から API 情報とメタデータを組み込むことができます。この統合ビューによりサイロが排除され、API エコシステム全体にわたる包括的な可視性が提供されます。

• 強力な検索機能を実現する: API ハブでは、従来のフィルタベースの検索と AI を使ったセマンティック検索の両方が可能です。つまり、自然言語や機能（「メッセージを送信」）で API を検索できるだけでなく、特定のエラーコード（「バージョン不一致 lint チェックエラーを検索」）で検索することもできます。デベロッパーや API 利用者は、API がすでに存在するかどうかをすばやく判断することも、API を再利用することも、新しい API の作成に活用することもできます。

• API 開発ライフサイクルを効率化する: API ハブは、既存の開発ライフサイクルや CI / CD パイプラインに組み込むことができます。API ハブのイベントやアクションを活用すれば、レビューやリリースの承認といったワークフローをトリガーしたり、API ゲートウェイへのプロキシ構成の作成やデプロイを自動化したりできます。API ハブのイベントベースの自動化を利用すれば、API ライフサイクル全体で一貫性と品質を確保できます。

• Generative AI を使用した API の作成と統合のターボチャージ: API ハブの豊富なエンタープライズ コンテキストを活用して、Generative AI の助けを借りて新しい API の作成を大幅にスピードアップできます。たとえば、Gemini Code Assist for Apigee は、API ハブ データを使用して開発を加速し、一貫性を促進します。アプリケーション統合では、Gemini と API ハブを使用して、統合に最適なコネクタ/REST 構成を自動的に提案します。

可能性を追求する: Apigee API ハブが向かうところ

API はビジネスの構成要素であり、企業のデータやプロセスを表すものです。Apigee API ハブでは、API ポートフォリオを効率化する強力な機能が開発されています。これには、規制を遵守したり、データ処理を検証したりできるようにする高度なコンプライアンス コントロールも含まれています。現在、私たちが次に向けて取り組んでいることの一部を紹介します。

これまでにない関係の可視化と制御: API 環境全体を一元的に俯瞰できたらどうでしょうか。API ハブでは、API の接続やインタラクションを視覚化したり、依存関係を分析して変更の影響を評価したり、API 環境を最適化して最大限の効率を発揮したりできるようにする機能が開発されています。

API 知識の深化とコラボレーションの促進: 説明、仕様、ドキュメントが含まれた、すべての API の一元的なインベントリを考えてみましょう。API ハブで、目的、ソースとなるゲートウェイ、所有者、バージョン履歴、関連リソースなど、各 API に関する詳細情報を提供できるようにする作業を進めています。このような知識を共有することで、組織の標準に準拠した新しい API アセットを作成できるようになります。

標準化された API ガバナンス: API ハブは、プロアクティブな API ガバナンスの基礎を築きます。これを想像してください。ゲートウェイにデプロイされた新しい API は、アプリケーション統合を使用して API ハブに自動的に供給されます。 API ハブは品質とコンプライアンスのチェックを実行します。 Event Arc の統合により、lint エラーなどの問題が見つかった場合、プラットフォーム/ガバナンス チームに即座に通知されます。これにより、適切なチームと協力し、最初から強力な API ガバナンスを確保することができます。

試してみたい方は、

Google Cloud プロジェクトの API ハブを開いて有効にしましょう。数分ほどで以下のことができるようになります。

1. 1 つのハブ インスタンスから Apigee 組織全体のすべての API を一元的に俯瞰できます。

2. 強力な検索機能で、必要な API をすばやく見つけることができます。

3. Gemini Code Assist を使って API 仕様を生成することで、開発を高速化し、ベスト プラクティスを促進できます。

4. アプリケーション統合と Gemini を使用して、アプリケーション統合ワークフローに最適なコネクタ/REST 構成を自動的に提案することで統合を高速化します。

API ハブが一般提供されるようになりました。詳細を確認して開始するには、Apigee API hub のドキュメントをご覧ください。