Google I/O では、次世代モデル PaLM 2 が Google 製品全般の向上にいかに貢献するかをご紹介しました。本日、デベロッパー向けに PaLM 2 が利用可能になり、デベロッパーの皆さんは PaLM API と MakerSuite を使ってジェネレーティブ AI アプリを構築できるようになりました。Google Cloud ユーザーであれば、Vertex AI PaLM API もご利用いただけます。
PaLM 2 はデベロッパーの使いやすさを考えて指示調整されています。改良された推論機能やコード生成機能が利用可能になり、PaLM API を使って、コンテンツやコードの生成、ダイアログ エージェント、要約、分類など、自然言語プロンプトを利用する多彩なユースケースに簡単に対応できるようになりました。モデル アーキテクチャの改良により効率性がアップし、複雑なプロンプトや指示にも対処できます。これを Google の TPU テクノロジーと組み合わせると、75+ トークン/秒に匹敵する処理速度と、8k コンテキスト ウィンドウが実現可能です。
3 月より PaLM API の限定公開プレビューを実施してきましたが、PaLM API はすぐにアプリ開発で活用されるようになりました。以下にその素晴らしい実例の一部をご紹介します。
デベロッパー ツール コミュニティの反応も上々です。デベロッパーからは言語モデルの選択肢を増やして欲しいとの要望の声が上がっています。Google では幅広いパートナーと連携し、デベロッパーが使っている一般的なフレームワーク、ツール、サービスで PaLM API を利用できるようにするべく取り組んでいます。また、Firebase や Colab といった Google デベロッパー ツールでも PaLM API を利用できるようにしています。
PaLM API と MakerSuite により Google の豊富な言語モデルを活用した革新的 AI アプリの開発が素早く簡単に実現
PaLM API と MakerSuite の公開プレビュー版がリリースされました。米国を拠点とするデベロッパーは、ドキュメントにアクセスして登録を行い、自分のプロトタイプを無償でテストできます。Google I/O では、ジェネレーティブ AI アプリの開発をいかに簡単にスタートできるかを紹介するため、2 つのデモを披露しました。
Google I/O 2023 で、自分のノートやソースを活用した効率良い学習をサポートする AI ファーストのノートブック Project Tailwind のデモを実施
Project Tailwind は、個人のノートやソースを活用した効率良い学習をサポートする AI ファーストのノートブックです。これは、Google の 5 人のエンジニアからなるコアチームが PaLM API を使ってわずか数週間で開発したプロトタイプです。基本的には、Google ドライブから個人のノートやドキュメントをインポートするだけで、それらのソースに基づきパーソナライズされた限定公開 AI モデルが作成されます。そこからさらに、提供した情報に関連するあらゆることを学習するよう指示することもできます。今すぐ 登録してお試しください。
MakerSuite を利用して I/O FLIP の説明を作成
今後数か月にわたって、より多くの方が PaLM API と MakerSuite を利用できるよう展開していく予定です。Google Developer Discord の #palm-api チャネルよりフィードバックをお寄せください。コード生成であれ、コンテンツ作成であれ、アプリやウェブサイトに関する発案であれ、Google は皆様が最高の生産性と創造性を発揮するお手伝いをしたいと考えています。