ヒスパニック文化遺産月間を祝い、機械学習 GDE の Henry Ruiz さんの功績に注目し、ラテンアメリカとヒスパニック系のデベロッパーの声を取り上げます。
機械学習 GDE のHenry Ruiz さんは、もともと母国のコロンビアでサッカー選手になることを目指していましたが、兄が怪我をしたとき、バックアップ プランの必要性を悟りました。ビデオゲームが大好きだった Henry さんは開発を勉強することにし、後にコンピューター サイエンスという世界を知りました。
現在、コンピューター サイエンティストになった Henry さんは、Texas A&M AgriLife Research で専門研究員（データ サイエンティスト）として働き、テキサス A&M 大学で博士課程を修了しようとしています。
米国に移住する前はほとんど英語を話せなかった Henry さんは、ヒスパニック系コミュニティの支援のおかげで、博士課程の最終試験の準備をするところまで到達しました。
Henry さんは、移民一世の大学生として、つながりを感じることができるコミュニティを探していました。Henry さんは他の留学生からたくさんの支援を受け、特にヒスパニック系コミュニティからは常に暖かい歓迎を受けたと述べています。彼はキャンパス内のさまざまなクラブに参加し、食べ物や経験の共有を通して他の人とつながることができました。また、学習グループを作ることで、そのつながりがお互いのサポート システムとして機能しました。これらのつながりを通して、彼はラテンアメリカ出身のデベロッパーたちが残した影響に気づき、深く感化されました。また、「私たちはマイノリティと見なされており、常に先進国と同じ機会に恵まれているわけではありません。そこで創造性を発揮したり、人一倍努力したりすることが必要になります。そのため、マイノリティのデベロッパーが世界に影響を与えている事例を見ることは、私にとって非常に意義のあることです」と振り返っています。Henry さんは、ヒスパニック文化遺産月間を、ヒスパニック系の人々が達成した業績への祝福だと捉えており、それが彼の仕事の原動力となっています。
「ヒスパニック文化遺産月間は、コミュニティの人々が行ってきた努力、発揮してきた立ち直る力、残した功績を祝う月なのです」
- 機械学習 GDE、Henry Ruiz さん
Henry さんは、ハイテク業界におけるヒスパニック系の人々の貢献が認められつつあるのを目の当たりにしています。「大企業は、私たちがマイノリティとして抱えている課題を認識しており、コミュニティのメンバーをテクノロジー企業にもっと取り込むために、さまざまなプログラムを用意し始めました」と Henry さんは説明します。有名企業はこぞってヒスパニック系コミュニティのためのカンファレンスを主催していますが、特に Google は Generation Google Scholarship などの奨学金を提供しています。そのため、彼は注目されていると感じ、業界内でのヒスパニック系コミュニティの存在感も高まっています。ヒスパニック系の人々が指導的地位に就いているのを見ると、何が達成できるかがわかり、それが彼の仕事上の原動力となっています。
現在、Henry さんは生成 AI プロジェクトに携わっており、Google のテクノロジー（Cloud、TensorFlow、Kubernetes）を活用して農業業界の課題に取り組んでいます。具体的には、バナナの病気や害虫を検出するプロジェクトを実施しています。コミュニティの強力な基盤に支えられた Henry さんは、研究を通じてコミュニティを積極的に支援しています。彼は、ヒスパニック系コミュニティへのアドバイスとして、「他の人と同じツールやテクノロジーにアクセスできない人もいるかもしれませんが、私たちには立ち直る力、創造性、問題を解決する能力があることを忘れてはいけません。これからも前進し続けましょう」という励ましの言葉を贈っています。
Henry さんについては、LinkedIn、GitHub、GDEデベロッパープロフィールで詳しく知ることができます。
Google Developer Experts（GDE）プログラムは、イベントでの講演やコンテンツの公開を通じてデベロッパーや企業、テック コミュニティを積極的にサポートしている経験豊富なテクノロジー エキスパート、インフルエンサー、ソートリーダーのグローバル ネットワークです。